口腔内科
虫歯や歯周病だけではない
「お口の病気」を診る口腔内科
歯科医院で診る病気というと、虫歯や歯周病を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、肺にがんができるように口の粘膜にもがんは発生しますし、肝臓や腎臓に腫瘍ができるように顎の骨や唾液腺にも腫瘍ができることがあります。
お口の中には粘膜、舌、唾液腺など歯以外にもさまざまな組織があり、身体の他の部位と同じようにさまざまな病気が生じるのです。
口腔内科(オーラルメディシン) とは、お口の粘膜に生じる病変、原因不明の痛みや違和感、全身の病気がお口に現れた異変や症状などを専門的に診断・治療する分野です。内科が全身の病気を診るように、口腔内科は「お口の内科医」として症状の原因を探り、適切な診断を下し、治療方針を決定します。
大学病院レベルの口腔内科を身近に
当院の院長は、東京歯科大学大学院でオーラルメディシンを専攻し、大学病院の口腔がんセンターや総合病院で長年にわたり臨床経験を積んできました。
「口の中に何か気になるものがあるけれど、どこに相談すればよいかわからない」「大学病院に行くほどではないかもしれない」とお悩みの方にこそ、まずご相談いただきたいと考えています。
大学病院レベルの専門的な診断を、通いやすい地域のクリニックで受けることができます。
当院で診察・診断できる主な
疾患と症状
2週間以上治らない口内炎は口腔がんの可能性があります
日本では口腔がんによる死亡者数が増加傾向にあり、その大きな理由のひとつが「発見の遅れ」です。初期の口腔がんは一般的な口内炎と見た目が似ており、痛みがないことも多いため、本人が気づかないまま進行してしまうケースが少なくありません。
2週間以上治らない口内炎、粘膜の色の変化(白や赤)、舌や頬のしこりなどがある場合は、早めにご相談ください。精密検査や手術が必要な場合は、連携する大学病院等へ速やかにご紹介いたします。
将来のがん化リスクがある口腔粘膜疾患を見逃さない
お口の粘膜には、将来がんに変化するリスクを持つ病変が生じることがあります。これらは 「口腔潜在的悪性疾患(OPMDs)」 と呼ばれ、代表的なものに「白板症」と「紅板症」があります。
白板症は粘膜が白く変色する病変で、がん化リスクは約7〜15%です。一方、紅板症は粘膜が赤く変化する病変で、がん化リスクが約75〜90%と非常に高く、より慎重な対応が必要です。当院では定期的な経過観察を行い、必要に応じて切除についても判断します。
口腔扁平苔癬と薬剤性口内炎に
ついて
頬の粘膜にレース状の白い模様ができる 「口腔扁平苔癬」という慢性疾患の管理も行っています。金属アレルギーや歯の尖った部分など原因となる刺激を除去し、ステロイド軟膏などで症状をコントロールします。このほか、リウマチ治療薬などの副作用による薬剤性口内炎の診断にも対応しています。
お口の慢性炎症が皮膚の病気を引き起こす「病巣感染」
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひらや足の裏に膿がたまった水疱が繰り返しできる皮膚疾患です。原因不明とされることも多いのですが、実はお口の中の慢性的な細菌感染(治療されていない虫歯、進行した歯周病、歯の根の炎症など)が原因となっているケースがあります。
当院では皮膚科と連携しながら、原因として疑われる歯の治療(歯周病治療、根管治療、場合によっては抜歯)を行い、皮膚症状の改善を目指します。
骨粗鬆症やがん治療中の方も安全に歯科治療を受けられます
骨粗鬆症の薬やがんの骨転移治療薬を使用している方が抜歯などを受けると、まれに顎の骨が壊死する 薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)が起こることがあります。当院では2023年の最新ガイドラインに基づき対応しています。
予防には日頃からの口腔ケアが最も重要です。治療方針については、患者さんの薬の服用期間や骨折リスクなどを総合的に考慮し、処方医(内科や整形外科など)と連携しながら、一人ひとりに最適な計画を提案します。
「どこに相談すればよいかわからない」症状こそ口腔内科へ
お口の中の違和感や異常は、歯や歯茎の問題だけとは限りません。粘膜の病気、全身疾患の口腔内症状、服用している薬の副作用など、その原因は多岐にわたります。
当院の院長は、大学病院の口腔がんセンターおよび総合病院で医局長を歴任し、口腔内科領域の幅広い疾患に対応してきました。日本口腔外科学会専門医の資格を持ち、診断だけでなく必要に応じて治療まで一貫して行うことができます。
「この症状は何科に行けばいいのだろう」と迷ったとき、まずは当院にご相談ください。適切な診断を行い、必要に応じて専門医療機関へご紹介することも含め、最善の道筋をご提案いたします。
よくあるご質問
Q.口腔内科と口腔外科は何が違うのですか?
口腔外科は親知らずの抜歯や腫瘍の切除など「手術」を中心とした治療を行う分野です。
一方、口腔内科はお口の粘膜の病気や原因不明の症状を「診断」し、内科的な治療を行う分野です。当院の院長は両方の専門知識を持っているため、診断から治療まで一貫した対応が可能です。
Q.口内炎がよくできるのですが、受診した方がよいですか?
通常の口内炎は1〜2週間で自然に治ります。
しかし、2週間以上治らない場合、同じ場所に繰り返しできる場合、痛みがないのに大きくなる場合などは、口腔がんやその他の粘膜疾患の可能性があるため、早めの受診をお勧めします。
Q.骨粗鬆症の薬を飲んでいますが、歯科治療は受けられますか?
はい、受けられます。
現在のガイドラインでは、適切な口腔ケアと感染予防を行えば休薬せずに治療できるケースが多いとされています。服用薬の種類や期間によって対応が異なりますので、まずはご相談ください。
Q.舌がピリピリ痛むのですが、原因がわかりません。診てもらえますか?
はい、そのような症状も口腔内科の対象です。
舌の痛みの原因は、口内炎、薬剤の副作用、金属アレルギー、あるいは扁平苔癬(へんぺいたいせん)のような粘膜の病気など多岐にわたります。検査を通じて原因を探り、適切な治療をご提案します。
Q.大学病院への紹介状は書いてもらえますか?
はい、精密検査や専門的な治療が必要な場合は、連携する大学病院等へ速やかにご紹介いたします。
院長自身が現在も大学病院で非常勤講師として所属していますので、紹介先の医師とスムーズに連携できます。

